世界保健機関(WHO)当局者は6日、新型コロナウイルスのオミクロン変異株について、デルタ株に比べ症状は重症化しないもようとしつつも、「軽度」に位置付けるべきでないという認識を示した。
WHOの臨床医療担当トップ、ジャネット・ディアス氏によると、初期の研究は、オミクロン株感染に絡む入院リスクはデルタ株に比べ低く、若年層を中心に重症化リスクは低い可能性があることを示している。
しかし、高齢者への影響については十分なデータに欠けるという。
WHOのテドロス事務局長は、感染者が急増する状況において、オミクロン株を「軽度」に分類すべきでないと警鐘を鳴らした。
さらに、7月までに世界人口の70%がワクチン接種を完了するというWHOの目標について、現在のワクチン接種率を踏まえると、109カ国が未達成になる見通しとした。
WHOの顧問、ブルース・アイルワード氏によると、現時点では36カ国でワクチン接種率が10%にも達していないほか、世界で重症化している感染者の80%はワクチン未接種者という。
WHOの週間データによると、1月2日までの1週間の世界の感染者数は前週比71%(950万人)増加。
一方、死者は10%(4万1000人)減少した。
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