■老後資金・・・

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※「老後資金2,000万円問題」をはじめ、将来の生活への不安が増すなか、投資による資産形成を促す声が高まっています。

貯金だけでは食っていけない時代になった……ともいえますが、つみたてNISAや個人型確定拠出年金(iDeCo=イデコ)に過度な期待をしすぎるのも、考えものですよね。

→ 令和2年12月に厚生労働省年金局が発表した『令和元年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況』では、以下の事実が報告されています。

●厚生年金保険(第1号)受給者の平均年金月額は、令和元年度末現在で、老齢年金は14万6000円となっている

●国民年金受給者の老齢年金の平均年金月額は、令和元年度末現在で5万6000円、令和元年度新規裁定者で5万4000円となっている

※年金受給額の減少…「自助努力」の裏に隠された真実

※「自助努力」は本当に可能なのか?

「年金」制度は現役世代が受給世代を支える賦課方式ですが、すでに「支えきれていない」ことは明らか。

見かねた政府は「つみたてNISA」「個人型確定拠出年金(iDeCo=イデコ)」をはじめ、投資による自助努力を促しています。

初心者にもわかりやすく描かれた「お金が増える仕組み」を目の当たりにし、投資を始めれば安心なのか!と考える方もいますが、100万円がいきなり200万円になる……といった話でもありません。

つみたてNISAの場合、金融庁の指導のもと、選ばれた投資信託のみで運用されます。

ざっと(極めて概算ですが)年利は1~5%といったものでしょう。

5%でも、チャレンジングな投資をしているほうです。

100万円が1年で102万円になった、105万円になった……という地道な投資なのです。

とくにiDeCoの場合、原則60歳まで引き出すことはできません。

病気しかり、事故しかり、人生いつ何が起きるかわからないもの。

十分な貯金がない場合は、一考の余地ありといえるのではないでしょうか。