※米連邦公開市場委員会(FOMC)は16、17両日に開催した定例会合で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを0-0.25%で据え置くことを決定した。
またFOMC参加者は、少なくとも2023年いっぱいは金利がゼロ付近で維持されると引き続き予想。
一方で経済見通しは上方修正された。金融市場ではインフレに対する懸念が強まっている。
→ 声明文・・・FOMC参加者の四半期経済予測では23年末までに利上げを見込む参加者が増えたものの、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、なお少数意見だと強調した。
議長は声明発表後の記者会見で、「委員会の大半は、この予測期間中の利上げを見込んでいない」と指摘。資産購入の縮小について議論する時期は「まだ訪れていない」と加えた。
「経済活動と雇用情勢を示す指標はここ最近に上向いたが、パンデミック(世界的大流行)による悪影響が最も深刻だったセクターはなお脆弱(ぜいじゃく)だ」と指摘。
「インフレ率は引き続き2%を下回っている」と説明した。