■地盤に対する基礎知識・・・

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※地盤調査とは、その地盤の上に建物を建設できるかどうかを判断するために、地盤の強度を測定することです。

調査は、地面の一部にロッド(鉄の棒)を打ち込んだり、ねじりながら掘り進めたりして行われ、その時に必要とした力をもとに地中の構造を把握します。

この調査結果によって、地盤改良が必要か、必要だとしたらどのような方法がコスト面・安全面でも有効かを検討します。

住宅地盤の強度を調べるのに最も一般的な試験方法が、「スウェーデン式サウンディング試験」です。

スクリューポイントを取り付けたロッドの頭部に約 1kN(100kg)まで荷重を加えて貫入を測り、貫入が止まったらハンドルに回転を加えて地中にねじ込み、25cmねじ込むのに必要な半回転を測定します。

調査の結果・・地盤改良が必要となれば、下記の方法等が一般的に行われます

①「柱状改良工法」とは?

「柱状改良工法」は、安定した地盤までセメントミルクを注入して土を柱状に固め、その上に基礎をつくるという方法です。

土の中にコラムと呼ばれるセメント系固化材(地盤改良用セメント)と土を混ぜた柱をつくります。
コラムづくりで最も重要なのが、工事管理です。これは土の中の目に見えないところの工事であることから、どれくらい固化材(セメント)を入れているか、どれくらいよくかき混ぜているか、長さは設計通りかなどをきちんと数値で管理している地盤改良会社を選びましょう。せっかく改良してもコラムが軟らかくては意味がありません。

②「鋼管杭による改良」とは?

「鋼管杭工法」とはΦ114.3〜267mm程度の鋼管杭を用いて硬い地盤に貫入・支持させることにより、住宅の沈下を防ぐ工法です。「柱状改良工法」や「表層改良工法」と違い、地盤自体を改良し固めるのではなく、深い位置にある硬い地盤に杭をさして、その杭で基礎を支える工法です。軟弱地盤が深く、「表層改良工法」や「柱状改良工法」を利用できない場合や、堅固な層がある場合はこの「鋼管杭工法」を利用します。不同沈下を起こしてしまった建物の基礎を元通りにする手段としても、この「鋼管杭工法」を利用します。

③「表層改良工法」とは?

「表層改良工法」は、軟弱な地盤の土にセメント系固化材(地盤改良用セメント)を混ぜ合わせ、固め、地盤の耐力を増すことで、不同沈下を防ぐ工法です。下の地盤はしっかりしているが、表面に軟弱層と呼ばれる軟らかい地盤がある場合に有効とされる改良工法です。地表面から約2m程度が限界であることから、軟弱層が1〜2mと浅い場合に利用されます。