※新しく家をたてる場合・・・地盤調査の結果、「十分な地耐力(地盤の支持力)がない」場合は、地盤の補強をしなければ建物を建てることができません。
その際に、地盤の強度を高めるために行う工事を地盤改良工事と呼びます。
一口に地盤改良工事といっても、敷地の「地耐力」や「地質」、建てる建物の「大きさ」や「重量」などにより工事の方法は違います。
更に、地盤改良工事の費用となると、工法だけでなく、敷地の「道路状況」や「資材の搬入条件」も加味しなければいけないので、
戸建住宅の相場は約50~200万円となり、かなり金額の幅が大きくなってしまいます。
以下、3種類の地盤改良の簡単なご説明ですが、他にも他種類ありますので、ハウスメーカ等によくご相談の上ご検討下さい!
※お問い合わせ&ご相談は 住まい選びのパートナー「はぐみ不動産」平野まで 090-6096-4063
層改良工法
地盤改良工事の中でも工事費用が安価な表層改良工法ですが、軟弱な地盤が地表から2m以内でなければ対応が困難となります。
杭を施工するのではなく、軟弱地盤の土とセメント系の固形材を混ぜ合わせ、転圧することで地盤の強化を図る工法です。
工事期間は建物の規模にもよりますが、ほとんどの場合は1~2日で完了します。
◇メリット
- 工事費用が比較的安価
- 他の工法に比べて小型の重機でも工事が可能
- 地盤にコンクリートや石が混入していても施工可能
◆デメリット
- 地盤改良面より地下水位が高い場合は対応できない
- 勾配の強い地盤面では施工が難しい
- 職人さんの技術により仕上がりの強度にムラができやすい
〇費用の相場
地盤改良工事の施工面積1坪(3.31㎡)あたり3万円程度が一般的
柱状改良工法(湿式)
戸建住宅では一番多いと言われている柱状改良工法ですが、軟弱な地盤が地表から2~8mでなければ対応が困難となります。
セメント系の固形材を地盤に注入し特殊な重機により軟弱地盤と混ぜ合わせることで、柱状の強化地盤を形成し建物を支える工法です。
工事期間は建物の規模にもよりますが、30本程度の杭であれば2~3日で完了します。
◇メリット
- 比較的に小型の重機でも施工可能
- 地盤の強度によっては、支持層(強固な地盤)がなくても強度を保てる
◆デメリット
- 施工後は地盤を現状に戻すことが非常に難しい
- 改良杭が残ってしまうので、土地の売買価格が下がる原因になることがある
〇費用の相場
建物の建築面積1坪(3.31㎡)あたり4~5万円程度が一般的
鋼管杭工法
戸建住宅では比較的に少ない鋼管杭工法ですが、軟弱な地盤が地表から30m以内であれば対応が可能です。
支持層に到達した金属製の鋼管により、建物を支える工法です。
工事期間は建物の規模にもよりますが、ほとんどの場合は1~2日で完了します。
◇メリット
- 強度が高く、重量のある建物にも対応可能
- 費用はかかるが、原状復帰することができる
◆デメリット
- 支持層まで鋼管杭が届かなければ強度が保てない
- 大型の重機が必要なため敷地状況によっては工事が出来ない
- 工事中の騒音や振動が大きい
〇費用の相場
建物の建築面積1坪(3.31㎡)あたり5~7万円程度が一般的