米国の中央銀行に当たる連邦準備制度理事会(FRB)は1月31日、金融政策を協議する連邦公開市場委員会(FOMC)で、主要政策金利の維持を決めた。
金利の据え置きは4会合連続。
市場では2022年3月からの利上げ局面が終わったとして、早期利下げへの期待がある。
だがパウエル議長は次回3月会合で利下げに踏み切る可能性に懐疑的な考えを示し慎重姿勢を見せた。
声明で「物価上昇率が(目標とする)2%に持続的に向かっているとの確信がより強まるまで、利下げは適切ではない」と強調。
昨年12月の前回会合後に公表した経済見通しでは年内に3回の利下げを見込んだ。
市場では3月にも利下げするとの見方があり、けん制した形だ。
パウエル氏は会合終了後の記者会見で、政策金利について「ピークに達している可能性が高い」とした。
一方で利下げ開始の判断には「より多くの証拠が必要だ」とし、今後の経済指標を踏まえて判断する姿勢を堅持。
次回会合で利下げに踏み切る可能性は、現時点では「高いとは思わない」と述べた。