大手銀行は8月31日、9月の住宅ローン金利について、固定型を8月比でそろって引き上げることを発表した。日銀が発表した、YCC(イールドカーブ・コントロール)の運用柔軟化による影響を受けての対応だ。
8月にも、住宅ローン固定金利はいっせいに上昇。固定型の金利は、長期金利(国債金利)に連動する。最近の長期金利上昇に伴い、各銀行が住宅ローンの固定金利の水準を引き上げていた。
※大手5行がそろって引き上げ
まずはメガバンクの引き上げ幅を確認しよう。以下、10年固定の最優遇金利で比較する。
・三菱UFJ銀行
年0.78%→年0.88%(+0.10ポイント)
・三井住友銀行
年0.89%→年1.09%(+0.20ポイント)
・みずほ銀行
年1.20%→年1.35%(+0.15ポイント)
なお、短期金利と連動する変動型の基準金利については、各行とも2.475%で据え置いた。これは、日銀がマイナス金利政策を継続しており、短期金利が上昇していないことを反映している。