FRBは、米国債などを大量購入して市場にお金を流す「量的緩和」の縮小開始を決定した。
現在は月1200億ドル(約13・7兆円)の資産購入量を毎月一定ペースで減らし、2022年6月をメドに資産購入を終了する。新型コロナウイルス禍からの景気回復と物価上昇が進む中、金融政策の正常化に着手した。
金融政策を決定するFOMCで全会一致で決定した。政策金利を0~0・25%とする事実上のゼロ金利政策は維持した。
FRBは新型コロナウイルス感染拡大が本格化した20年3月にゼロ金利と量的緩和を開始。
量的緩和では、金融市場に大量のお金を流すことで市場機能を維持するとともに、金利を抑制して景気を下支えした。当初は無制限で購入し、20年6月から米国債を月800億ドル、住宅ローン担保証券を月400億ドルペースで購入していた。
この日の決定では、FRBは11月から毎月、国債は100億ドル、 住宅ローン担保証券 は50億ドルペースで購入額を減らし、22年6月に購入量をゼロにする計画。
ただ、経済状況が変化した場合は「購入ペースを調整する用意がある」とした。
償還期限を迎えた債権は再投資し、FRBの保有資産は現行水準を当面維持する。
※各国が、正常化に向け舵を切っている中、日本は・・・マーケットは織り込み済みのようである。