※私たちは念願のマイホームを購入するとき、ほとんどの場合、住宅ローンを借り入れます。
そのさいに住宅ローンの借り入れの条件として加入することが多いのが団体信用生命保険です。
団体信用生命保険は、住宅ローンの契約者が返済中に亡くなってしまったり、高度障害状態になってしまったりしたときに、ローンの残額を肩代わりしてもらえる住宅ローン専用の保険のことです。
ローン契約者に万が一のことが起こっても、※残された家族が住宅ローンの返済で経済的に困らないようにするための生命保険の一種だと言えます ← 家族を守る事になりますね!
団体信用生命保険の種類と保障内容
●通常の団体信用生命保険
通常の団体信用生命保険は、ローン契約者が「死亡・高度障害状態」になったときに残された住宅ローンが完済される仕組みです。基本的に死亡・高度障害状態に備える通常の団信保険は無料で、その場合は保険料として金利が上乗せされるようなことはありません。
●三大疾病特約付団体信用生命保険
三大疾病特約付団信信用生命保険は、ローン契約者が死亡・高度障害状態になったときに加えて、「三大疾病(がん、脳卒中、急性心筋梗塞)で所定の状態」になったときにも、残された住宅ローンが完済される仕組みです。
金融機関によっても違いはありますが、金利の上乗せとしては、年0.2%程度のものが多いようです。注意したいのは、支払い条件の三大疾病それぞれで「所定の状態」が異なる点でしょう。←注意が必要です!
●八大疾病特約付団体信用生命保険
八大疾病特約付団体信用生命保険は、ローン契約者が死亡・高度障害状態になったときに加えて、「八大疾病で所定の状態」になったときにも、残された住宅ローンが完済される仕組みです。「八大疾病」という病気の括りはあまり聞きなれないかもしれませんが、三大疾病(がん、脳卒中、急性心筋梗塞)と五疾患(糖尿病、高血圧性疾患、肝硬変、慢性膵炎、慢性腎臓病)を指しています。
金融機関によって異なるものの、金利の上乗せは年0.3%程度のようです。
健康状態が悪いと加入できない!?
団体信用生命保険は、少し通常と違うところはあっても生命保険の一種ですから、契約する際には健康告知が必要になります。
健康告知とは、生命保険への加入を希望する方が、保険会社に自分の健康状態をあらかじめ申告することです。生命保険会社は、その健康告知をもとに「このお客様を保険に加入させて良いかどうか?」を判断します。
基本的に団体信用生命保険の健康告知は、通常の生命保険よりも告知項目が少なく、比較的に加入しやすいと言えるでしょう。しかしながら、病気の種類や症状、経過によっては、持病や既往症を持たれている方が団信に加入できないケースも見られます。
そして、団体信用生命保険への加入が住宅ローンの借り入れ条件になっている場合、健康状態で団体信用生命保険へ加入できないことを理由に住宅ローンの審査に通らない、ということが起こってしまいます。
団体信用生命保険ではカバーできないリスクが!?
団体信用生命保険で保険金が支払われるのは、基本的に死亡・高度障害状態のときです。特約をつけると、三大疾病や八大疾病で所定の状態に該当したときにも保険金を受け取ることができます。
ですが、それ以外にも住宅ローンを返済できなくなってしまうリスクがあります。それは、病気やケガで長期間にわたって働くことができなくなってしまった場合です。残念ながら、病気やケガにより長期的に働けない状態に陥っても、一部の団体信用生命保険を除いて保険金は支払われません。
そのような病気やケガで働けなくなったときの収入減に備えて、就業不能保険に加入しておくのは1つの方法だと言えます。
就業不能保険は、病気やケガで働けない状態に陥ったときに、毎月給料のような形で保険金を受け取れる保険。就業不能保険を用意しておけば、働けなくなったことによる収入減を保険金でカバーできるので、いざというときに安心です。マイホームの購入を機会に、団体信用生命保険でカバーできない部分を補完する意味で、就業不能保険も検討してみると良いかもしれません。
お問い合わせは、家選びのパートナー「はぐみ不動産LLC」平野まで 090-6096-4063