※先週に続き、NHKおもしろかったですね
今、遺伝子の研究で最もホットな分野の一つが”DNAのスイッチ”、専門的には「エピジェネティクス(後成遺伝学)」と呼ばれるものだそうで、
なんとDNAにはまるで「スイッチ」のような仕組みがあり、その切り替えによって遺伝子の働きががらりと変化して、
さまざまな体質や能力、病気のなりやすさなどが変わり、私たちの運命や人生までも左右するというのです。 → キーワードは「DNAスイッチ」
※例えば、がんなどの病気。1万6000組の一卵性双生児のデータの解析によると、生まれ持った遺伝子が原因でがんになる確率は、たった8%ほど。
残りの原因は、育った環境や生活習慣などが影響している、という説明だけで済まされてきました。ところが、そこに“DNAのスイッチ”が大きく関わっていることが分かってきたのです。
どうすればDNAのスイッチが切り替わるのでしょうか?
その詳しいメカニズムはまだ研究途上ですが、食事や運動などによって「DNAメチル化酵素」の量などが変化し、スイッチが切り替わることが分かってきています。
特に影響が大きいと考えられているのが、生活習慣によるスイッチの変化です。
DNAのスイッチによって、自分の運命だけでなく、自分の子や孫の運命まで変えられるかもしれない-。
今、こうした最先端の研究によって、親が「経験によって獲得した性質や体質」の一部が、次の世代に遺伝する可能性が明らかになってきているのです。