三菱UFJ銀は、2月から10年固定型の基準金利を3・8%程度とする。引き上げは昨年12月から3か月連続で、2013年8月以来、約9年半ぶりの高い水準となる見通しだ。
メガバンク3行は1月、10年固定型の基準金利を0・18~0・30%引き上げた。このうち、三菱UFJ銀の上げ幅が最も小さかった。
資金調達に必要な金利の上昇に加え、競合となる他行の対応を踏まえて今回の引き上げを判断したとみられる。
短期金利に連動し、利用者の多い変動型の金利は据え置く方針だ。
みずほ銀は1月の適用金利、3・5%を据え置く。SBI新生銀も2・25%から変えない見通し。
10年固定型の金利は、長期金利の水準に左右される。日銀は昨年12月の金融政策決定会合で、長期金利の変動幅の上限を「0・25%」から「0・5%」にした。
緩和策の修正で長期金利は上昇し、年明け以降は一時、上限を超えて推移していた。