※三菱UFJや三井住友など大手銀行が来年1月の固定型の住宅ローン金利を引き上げる見通しであることがわかった。
日本銀行が20日に金融緩和策を一部修正し、長期金利が上昇したことが理由。
他の銀行も、金利引き上げの動きに追随するとみられる。
引き上げるのは、住宅ローン金利の指標となる10年固定などの基準金利。
欧米の利上げを受けて今春以降、上昇傾向にあったが、大手行の関係者は今回の上げ幅について「直近数カ月より大きくなる可能性がある」としている。
各行は数日中に発表する見込みだ。引き上げ幅は各行が決めるが、専門家の間では10年固定で、12月時点からの引き上げ幅は0・2%幅前後になるとの見方が出ている。
※住宅ローンの金利には大きく分けて変動金利と固定金利がある。
一般的に、変動金利は日銀の政策金利の影響を受ける短期金利を元に決められる。
一方、固定金利は10年国債の利回り、つまり長期金利などを元に決められる。
大手各行は30日に1月の金利を公表する見通し。
固定金利の代表である住宅金融支援機構の「フラット35」でみると、12月は借入期間21年以上35年以下で年1.65~3.00%(最多金利1.65%)、借入期間20年以下では1.49~2.84%(最多金利1.49%)となっていた。